FC2ブログ
2013/01/29 (Tue) 21:57


さる所から引き取ってきた、とあるオルガンのスライダー部のパッキンです。。。。。

ここでは、通称カシミアといっておるところの、ウールの布でつくったパッキンを使用しておりました。


虫さんがね~~

食べちゃうんですね。。。 パッキン


風漏れ だぁー だぁー だったので パッキン交換で修理いたしました。。。

本当は、スクラップ、ストーブの燃料の運命が待っていたオルガンなのですが・・・
いろいろな理由で、第3の人生を送ることになりました。。

よくありますね、、こんなシチュエーション

心優しげのヒットマンが ターゲットに向かって・・・

「この町を、出ろ。絶対に戻ってくるな。 名前をかえてひっそり暮らせ・・・」

ヒットしたことにして見逃す・・・

映画のワンシーンですね。。


それでは、、 さよなら♪ さよなら♪・・・・・ さよなら(^^//


 
 
スポンサーサイト



2013/01/25 (Fri) 23:31
空鳴りですが・・・


パイプオルガン特有の現象が空鳴りです。
何も鍵盤押さえていないのに、「ぴ~~~~~」と音がでるやつですね。

ピアノや、電子オルガンでは まぁ起こる訳のない現象なんですが、
オルガンでは たまにというか、たびたびというか、起きる訳です。


どなたなのか解りませんが、「オルガン 温度 空鳴り」というキーワードでグーグル検索でこられた方がいらっしゃったみたいなので、「空鳴り」のことについて ちょっと書いてみようかなと・・・


空鳴りする原因なんですが、、、  

断トツ 一位で 「木の狂い」です。

オルガンは、80%位は木でできております。 ラーデ(和名 風箱)というオルガンの心臓部は、95%位は木でできています。

ご承知の通り、木というやつは、環境により伸びたり、縮んだりするわけで、、、 その木の狂いが ラーデ内部のヴェンティール(弁)の部分に来ると、あちらこちらに隙間ができたりして、その隙間から鍵盤おしてないのに空気が漏れ、結果「ぴ~~~~」と空鳴りが発生する訳です。

温度と空鳴りの関係ですが・・・

直接には あまり相関関係は無いのではないかと思います。

むしろ、温度より湿度に関係があります。

日本の太平洋側では 冬は めちゃくちゃ乾燥いたしますので、その結果、木が収縮し、空鳴りが発生するってーことは容易に想像できるわけです。

しかるに、寒いと空鳴りが発生する?? というような気がするのかもしれませんが、温度というより湿度が原因だと思います。


お客様に 「このオルガンはとっても季節感がありますね~~~♪」なんて言われることも あるようです。Hi




次の原因としては、「ゴミ」がベンティールにはさまるってなこともありますが、、、
頻度としては少ないような気もいたします。


空鳴りがすると、絶対音感のあるオルガにスト様から、「一点のCの音がなってます!」とかいわれることがあるのですが、空鳴りするようなケースでは 非常に少量の空気でパイプがなっていますので、本来の音程より低い音でなっているケースがほとんどありまして、申告された音名は まったくあてにならないことが多いです。


それと、「2フィートのストップだと鳴るんですが、8フィート入れると止まります」 ってなことも良く起きます。

これは、やはり空気の漏れ量と関係しているのですが、2フィート程度の小さいパイプを鳴らすだけの空気が漏れていても、8フィートなどの大きなパイプを鳴らせないため、 同時にいくつかのストップを入れると、空鳴りが止まるケースも とってもよくあります。


自分が扱ったオルガンの演奏会で、長い連続音がしたりすると、「え??? 空鳴り???」と 心臓がビクツクことがよくあります。。。。。

演奏会終わるまで、「空鳴りおきませんよーに!」「トラブルでませんよーに!」と 祈り続けている訳です。



ちなみに、空鳴りの対処方ですが・・・

お客様サイドでできることといえば・・・

空鳴りしている音を頑張ってみつけて、その鍵盤を 何度も押してみる。
(直る率は少ないですが、まぁ やってみる)

とりあえず、ストップ沢山入れて 止まるものなら、それで様子を見るw。

どうしても止まらなくて、演奏に支障があれば、 とりあえず、鳴っているパイプを外す。

メカニックの狂いならば、調整用のナットとかを回せば止められるケースもありますが、
ちょっと専門知識が必要かも・・・・

あとは、オルガンメンテ業者に連絡して、我々がスクランブル発進して 直すw


こんなところでしょうか・・・・





 
 
2013/01/22 (Tue) 23:45
今回の白石キューブでのコンサートでの オルガン演奏は 高橋博子さんでした。

曲目は Bach Fanasia and Fugu C moll と
    Mendelssohn Sonata D Minor と
    合唱 伴奏などなど・・・


このオルガンのディスポジションは、一般のバロックオルガンのそれとはかなり異なりますので、
初めてお弾きになる高橋さんも、練習での音作りをいろいろ試しながら、ご苦労されていたようです。

オルガン屋の特権で、練習時もすぐ横で延々演奏を聴いてられますので(もちろん了承を取っての上ですよ)、
それはもう素敵なことです。ま、こちらにしても、使用するストップの音に問題がないかの
チェックを兼ねており、上手くない場合は、あとで調整となります。。。。

高橋さん、なかなか快活な方で、初めてお会いしたのですが、
いろいろ業界裏話など聞かせて頂きました。

で、話は変わってコナンですが・・・www

キャプチャ

このアニメ、ストーリーの中心に、オルガンおよびオルガン演奏家が据えてある、
きわめてレア物の アニメな訳であります。

音楽物のコンテンツは「のだめ」がぶっちぎりでブレークしましたが、
オルガンを扱っているものは、ほとんど おめにかからない訳で、まったく寂しい気がしますが、
そんななかで、異色中の異色な作品です。

当然オルガンの演奏シーンがたくさんありますが、このオルガン演奏を 高橋博子さんがおやりになりました。

オルガンの H音が物語のトリックのカギを握るのですが、収録にあたり、ある音を何分間の間に何回出してくれ!とかの要求があり とってもご苦労されたそうですwww。

オルガン屋目線でみて気づいたところをあげてみます。。。

登場するオルガンは 松陰のガルニエオルガンと所沢MUZEのリーガーオルガンを足して2で割った感じw

パイプの中に風を感じて信号を出すセンサーを入れるのですが、その影響で調律が狂うなど、なかなか、鋭い点をついてきています。 ただ、センサーの大きさを考えると、問題の音のパイプにはパイプが細くちょっと入らないんじゃないかと????

またアニメで演奏シーンが出ますが、鳴っている本当の音を押している絵なのには、ちょっと驚きました。
かなり気合いれて描いてるんですねー


ちなみに、音取りは カザルスホールのアーレントオルガンで行なったそうです。


その他いろいろ面白い業界裏話もお聞きしたのですが、
ちょっと公開できそうもないのが多く、お伝えできないのが残念です。





 
 
2013/01/19 (Sat) 19:44


それは、突然やってきました。。。


調律ズレが温度変化による電子音のズレの影響だと解り、ほっと 一安心していたら・・・


「ね~~ ペダルの16フィート Diapason音でないんだけどー?」


「え???  それ電子音だから出るはずだけど、アンプの電源落ちちゃったのかしら??」


「ね~~~ あちら、こちら 音でないんだけどーー?」


「えーーーーーーーーーー????? まじ??」


音が一つ、二つ鳴らないならいざしらず、10ストップ以上の音が急に鳴らなくなるとは大騒ぎです。
調べてみると、ペダルに入っている電子音の全てがなりません。。。

最悪なことに、このオルガン、当初 設計した某氏が・・
「ペダルの16フィートや32フィートなどの馬鹿でかいストップは多大な予算と、設置のすペースが必要で馬鹿らしいから、そんなもん電子音でいいんだ!!!!」 とのお考えにより、

ペダルの重要なストップはかなり電子音で置き換えられております。
そこにもってきて、電子音が全滅では 演奏そのものに深刻な影響を与えてしまいます。

「あ、、電源が落ちてた~~」 とか 「線が抜けてた~~」みたいな単純な理由ならいいのですが・・・


もう、冷や汗 だらだら。。

顔から一気に 血の気が引くとは このことです。

電子系のトラブルの場合は、最悪、すぐには復旧できない可能性もあります。

基板が壊れた場合などは、予備があればいいですが、予備品無い基板だとアメリカからの取り寄せになりますので、明日の本番にはひっくり返っても間に合いません。

パニックになりながらも、原因として理論的に考えられる箇所をちょっとずつチェックします。


ここで、昔のトラウマが 鮮やかに脳裏に浮かびあがってしまいました。。。

雪の降るある冬の札幌大通り公園・・・・
札幌地下鉄の工事現場・・・・
トンネル掘削機のコンピュータシステムのメンテナンスをしていて・・・
電圧を測ろうとテスターをあてたとき、
ちょっとした拍子に信号ラインをショートさせ・・・ 
バチっとの音と火花が飛んだ瞬間・・・

現場システムがダウン。。。
当時入手困難だったICをブッ飛ばしてしまい、
工事現場を何日も止めてしまった記憶が・・・
それはもう、所長から大目玉で・・・・ 
「ばかやろ~~ 現場一日止めたら何千万損失でるとおもってるんだ~~~!!」
と・・・


・・・・・・

ここで、あわてて、被害を大きくし、オルガン鳴らないなんてことになったら それこそ大惨事。

明日のコンサートがぶっ飛びかねません。

慎重に慎重をかさね、怪しいところをチェック。


なんとか、女神は微笑んでくれましたー

30分位の調査で、不具合箇所発見。

上の写真の一部の基板のコネクタの接触不良でした。。。

この30分の長かったこと・・・ 怖かったこと・・・
コンサートぶっ飛ぶかもしれない・・
こんな超プレッシャーかかったの初めてじゃないかと??w

うちの親方に言わせると、、
「まだ当日の開始2時間前じゃないから 気楽だよー」 だって・・・

ありえん。。。










 
 
2013/01/18 (Fri) 21:30
写真が無いのですが・・・

今日・明日の日程で、宮城県 白石キューブに「明治学院バッハアカデミー合唱団 白石キューブ合唱団 パイプオルガンジョイントコンサート」の為のオルガン調律で来ているのですが・・・


ここのオルガン・・・ 昨年の年末に定期メンテナンスを終えたばかりで、そう大きな問題点もなく、
本番前に ちゃらり~~ん と リード管の調律あたりを行えば良いと、思っていたのですが・・

ここのオルガンでレッスンをされている方からのご指摘がいろいろあり、
「え~~~ なんで~~~??」みたいな事柄があって、来る前は何が「おきたのか???」
と、半信半疑で来たわけです。。

ま、この件は、このオルガン特有な現象で、問題なく決着。

なにが問題かというと・・・

このオルガン、全100オーバーのストップのうち、パイプによる音が半分。残り半分は電子的な音です。

簡単に言うと、電子オルガンとパイプオルガンが一緒になっていているようなものであります。

さて、パイプによる音は、オルガンの宿命で、温度の上下とともに、音程も上下します。
結構な割合で狂うのですが、すべてのパイプがほぼ同一に狂うので、狂ったようには聞こえないわけです。

電子的は音は、温度の上下に伴う、音程の変化はありません。

するってーと どういうことが起きるかというと・・・

電子音とパイプ音の間の音程がずれて、ま、ひらたく言うと調律がずれて・・・ めちゃくちゃな音になるわけです。

その補正をする機能がついているのですが、ふつうの人はそんなこと知らないから、
音がめちゃくちゃに ずれた~~!!!! となるわけですね。。



ま、この件は たいした問題じゃなく、あっという間に解決いたしました。。(^^)


が・・・・・・・


この先、とんでもないことが起きるなぞ、誰も知らずに。。。。。

あぅぅぅぅぅ







 
 
2013/01/10 (Thu) 09:02





 
 
2013/01/07 (Mon) 11:53
とあるオルガンの 8フィートプロスペクトパイプの修理の様子です。

パイプの作りがいまいちで、自重を支えきれず、パイプの足がつぶれてきています。
左端の部分が、とんでもない格好になっていますね。
このままでは修理できませんので、足の途中でブッタ切ります。



この作業、なんどやってもあまり気持ち良いものではありません。
無傷の部分に鋸入れるんですから・・・
御嫁にいけなくなってしま・・・(ry



切り取った足の先端部分 4本分。

こいつらを、なんとか 頑張って修正するわけですね。。