FC2ブログ
2009/02/27 (Fri) 08:31
ちょっと更新が滞っておりましたが・・・


作業的に写真を撮ることができず、したがって、ネタも少なく、記事も書けずという循環に陥っているわけです。。。(^^;

作業はいよいよ 大詰めに突入すべく、整音・調律作業へと移っております。
納期もいよいよ視野に入り始め、神経ピリピリになって行くわけげありますが・・・

「整音」  実は、この言葉 最近まで知りませんでした。「調律」ってのは ま、一般的な言葉になっていますから、皆様も良くご存知かと思いますが、、、 「整音」はそこまで市民権を得ていないような気もいたします。

読んで字の如しで、音を整える訳です。はい。

パイプオルガンは、ご存知の通り、パイプを鳴らして音を出すわけですが、大雑把に言うと、1つの鍵盤を押すと、ある1本のパイプが鳴るように出来ているわけですね。。。つまり、「ド」の音と、「レ」の音は別のパイプ、、、、つまり 鍵盤数だけパイプがあることになります。

ここで、「ロールフレーテ」というストップを選択したとします。 全ての鍵盤に、56本のロールフレーテのパイプが対応して鳴るようになるわけですが、 どの鍵盤押しても同じ音色にならないと 困るわけです。  「ド」をおしたら フルートのような音、「レ」をおしたら、クラリネットのような音・・・では、とってマズイ(^^;  どれを押しても ロールフレーテの音(ま、フルートみたいな音色です)が しないといけない訳でありますネ。。

で、現実に 全てのパイプが同じ音色でなるように、 パイプのあちらこちらをw修正して同じ音色に揃えるのが 「整音」作業な訳です。

あ、それと 同じ音色に揃えるのは もちろんなんですが、 音色を調整する作業も含まれています。つまり、「明るめの音」 「暗めの音」 発音の良し悪し、などを 併せて調整いたします。。。

具体的には・・・ どんなことやるかというと・・・

一人は演奏台に座って、鍵盤押し&裁判官w
一人は、オルガン内部のパイプの箇所で、 道具片手に パイプの調整。

現在、早出組と遅出組の二組体制でやっており、 遅出組では パイプ調整2名の万全の体制で臨んでいるわけです。。。


「はい~い 一点Gの音 調律しまーす」
(調律の場合は オクターブ4フィートと一緒に鳴らしてウナリを出します)
「ぴ~~~~ ぽ~~~~」
(調律が終わってから、単体で音出してチェックします。)

「はーい どうですかぁ???」
「ぴ~~~~」
「んーーー 音まだ ちょっと暗いです。音量が少ないですーーー。発音は OK~~!」
「わかりましたー!」

・・・・ トンテンカン・・・ がしゃがしゃ・・・ 待つこと2,3分 場合によっては もっと長く。

「はーい 調律お願いします。」
(パイプ調整すると、調律からやり直します)
「ぴ~~~~~~ ぽーーーー」
「どうですかぁ??」
「ぴ~~~~」
「んーーーーー もっと明るくしてくださーい。音量良くなってきました~~♪」
「わかりましたー!」

・・・・・ とんてんか・・・ がしゃがしゃ・・・ まつこと2,3分・・・・・

「はーい 調律お願いしまーす」
・・・・・
・・・・
・・

と、延々この作業の繰り返し。。。。。。

数回の繰り返しで、その音が決まればいいのですが・・・・

たとえば、今は トランペット8フィートの低音部をやっているのですが、、、
(低音はやりにくいので・・・)
ちっとも 思ったとおりの音にならないわけで・・・・・

何分も作業した後で、鳴らした瞬間に・・「 あ・・・ダメだ」と 感じたときの気まずさwwww

オルガンの中で必死に調整したあげく・・・
「変わってませーーーん」 とか、「悪い方向になってまーす」なんて、、、
言われたひには、、、、 「しょぼ~~~ん」って感じですよね。。きっと。

「は~~い OKで~~す!」 って言ってあげたいんですけどねぇ・・・・
「ダメです・・ 悪くなりました!」と言わなくてはいけないこの現実。。。
可哀想すぎますw

それと同時に、「ここで ダメだといえば・・・ 調整役は落胆の底に突き落とされ、また 頭を悩ましあれだこれだと、やらなくてはいけない・・・」 と思うと、サディスティックな 喜びが・・・・・

いえ、なんでもありません。 ただの妄想です(^^)b


で、一音やるのに 1時間以上もかかっちゃったり・・・・・

(内緒の話ですがね、、、、超こだわりのオルガンビルダーの方など、一音が気に入らなくて、丸一日以上かけてそのパイプの調整するとか・・・ 気遠くなりますね。。。 )

しかし、思ったように進まないと、とっても めげます。。疲れます・・・・

こんなに苦労して 調整してるものだったんですね・・・
オルガン。

 
 
スポンサーサイト



2009/02/18 (Wed) 22:16
たりら~~~♪

先日 お話した、幻の拍手ですが・・・・
それだけでは、終わりませんでした。。。。。

今日 休憩時間に ホール関係者の皆さんなどと お話していたんですが・・・

「いや。。。 出るらしいんですよ。。。。」    

いやぁ~~出るわ 出るわ その手の話が・・・ オルガンスタッフの某氏など恐れオノノイテ、
夜の作業は もう嫌と言ったとか言わないとか。。。

では、季節はずれの 階段 もとい 怪談をご披露いたしましょう。。。


1 白い長い髪の女性編
誰が見たのか ちょっと定かではなかったのですが、誰もいない筈の 客席あたりに、、髪の長い女性の姿が・・ ちらっと。。。  つぎの瞬間にはいなかったそうな。。。

2 あの子誰だろ?編
ホールスタッフが 舞台の後かたづけを していたときに、 ちらっと 子供の姿を発見。
「あら 子供がおるわ・・・」
で、あとになって考えてみると、 「え?? なんで子供おるわけ?? おかしいじゃん・・」
諤諤ブルブルと・・・

3 オルガニストかまいたち事件編

ホール専属のオルガニストさんが、一人さびしく練習していると、、、、 
頬が スパッと切れ・・ 血がたらぁ~~(と出たのか 聞きわすれた) と。。。
オルガン練習しか してないのに。。。。。 何故??

4 メトロノームの謎編

ホール専属オルガニストさんが、一人で練習していると・・・・
横においてあった メトロノーム。
手も触れていないのに、、突然 「ちく ちく ちく・・・」 と 動き出した。
当然 あたりには 誰もいない。。。。。

などなど・・・

いや~~ 怖いですねぇ。。。楽しいですね。。。
明日から夜の作業が とっても楽しくなりそうです♪


あ、ちなみに 本件につきまして、芸術劇場へのお問い合わせは ご遠慮くださいね。(^^;
あくまでも 非公式なお話ですので。。。。

お問い合わせは 私宛でお願いしますよ。

(追記)

あ、そうそう こういうのもありました。。。(^^)b

番外編  S親方ハードディスクデータ紛失編

間違いなくCD-ROMからハードディスクにデータをコピーしたのに・・・
コピーしたファイルを利用した履歴もちゃんと残っているのに・・・・
ある筈のファイルが(結構な数) 根こそぎ無くなっていた。。。

さらに、翌日 もう一度 同じ操作をして コピーしたのに・・・・
やはり コピーしたファイルが 根こそぎ無くなっていた・・・・・


いや、こいつはね・・・ ただの操作ミスだと思うんですよ・・・(^^;  大騒ぎして、翌日無くなったってやつは、実は 思った場所と違うところにね。。。 コピーされてました(^^)b ま、前日の分は 確かに不明なんですが・・・ SHIFT+DELを触っちゃったとか。。。。

一応 ご本人 「そんな筈は無い!」とおっしゃっておりますので、、、番外編として 「怪」として揚げておきます。。


 
 
2009/02/16 (Mon) 17:09
ホールのオルガンも 切った貼ったの作業は大体終了し、
いよいよ整音・調律作業へと入ってまいりました。

演奏台も完成しており、なんとか演奏できそうですので、
休みの日を利用して ちょっと練習しに行ってきましたよっと。。。
なにしろ おさらい会の曲目も決めちゃったのに、今年に入って
一度も弾いてないとなると・・・・ ちとまずいw

まだ整音はじまったばっかりなので、調律済みのパイプはほとんど無いという状態でwww
音的には すんごい音w
ストップ混ぜて使うのは ちとヤバメなんで 単音主で弾いてみます。

ま、練習なんで 音は どうでもいいや という訳です。。

練習内容は割愛しますが・・・・

ちと ブキミな話を・・・

ホールは休館ですので、誰もおりません。 いるのは守衛さんだけ。他の業者の方もいるかもしれせんが、入館記録みたところ 来てなさそうだったのですが・・・・

しばらく練習してた後、
一曲弾き終わって・・・ 「じゃ~~~~~~~~~~ん!!!」 と 終わった後に、
誰もいない筈の観客席から 「パチパチ」と音がしたような・・・・・

「え”??」とあわてて振り返る私。

照明ろくにつけませんでしたから薄暗い客席を見渡しても 人の気配すらありません・・・・

「なんだったんだ・・・ 今の音。。。。」
かなり 怖いです。はい。

この手の話の苦手な、だ~れかさんだったら。。。 速攻で帰ったかも??


ま、話はかわり・・・・

ちょっと練習してた ヴィドールのトッカータですが・・・
手しかやってなかったんで、ペダル付ける練習したのですが・・・・

ペダルの2オクターブって こんなに 股関節に来る訳????
股関節が硬いのか・・・ おもわず つりそうになって・・・ 「お~~~ 痛てぇ。。。」
つったら椅子から転げおちて、うめいちゃいますね。。。きっと。

お友達が弾いてるの見て、なんとなく「ペダル 弾きにくそうだな」とは 思ってたんですが、
こんなに痛いwとわ。。。

しかし ボンバルデの32フィート ブンブンに効かせて 最高でしたぜ(^^)w



 
 
2009/02/12 (Thu) 23:09
昨日は、ご近所のルーテル教会に エツケスオルガンを見学しに行ってきました。

IMG_1372_convert_20090212224637.jpg

エツケスオルガンは 日本には2台しか入っていない、貴重なオルガンです。 現在、オルガンの新会堂への移転作業およびペダルストップの増強の為、エツケス氏自ら、工房のスタッフを引き連れ作業を行っていました。。。

ぱっと見、目を奪われるのは、とっても素敵な装飾。
いいですねぇ~~~

IMG_1353_convert_20090212225052.jpg

両サイドの「天使」のレリーフは、ちょっと色が違うのですが、これは いままでの10年間のあいだ、設置場所が狭かった為未使用であり、今回 初めての設置ということが原因だそうです。
これから、天然素材での色付けを するとか しないとか・・・・

IMG_1351_convert_20090212225413.jpg

ツィンベルシュテルンは、24金製だとか。。。 意外に回転速度が早かったような。。。
でも とっても可愛い音でしたね。


IMG_1362_convert_20090212225641.jpg

愛らしいストップノブ。

IMG_1338_convert_20090212225903.jpg

伝統的なスタイルの、くちばし形 ペダルのシャープキー。

-------------------------------------------------

エツケス氏、うわさでは 大変気難しい お方であると聞き及んでいたのですが、
ぜ~~んぜん そんなこと無くて、とっても 好々爺な方でしたよ。。

内部のメカや、ふいごなど、全ての箇所を くまなく丁寧に、解説しならが、見せて戴けました。
「ここは秘密だからね 見ちゃダメね♪」 なんて ことは全くありませでしたw(^^)w


なにしろ、各所に エツケツ氏のものすごいこだわりが感じられます。

あ、そうそう このオルガン。 ねじ、釘の類は使っていません。 接着剤もごく限定的に使っているだけだとか・・・ いたる箇所、組み手や、ほぞ組、ダボなどの技法を用いて、フリクッションによる接合を多用しているのだそうです。。。。。

親方いわく、「世界で最高レベルに入る品質のオルガンだからね・・」 だ そうです。。。

エツケス氏みずからの演奏で、 ちゃらちゃら~っと 音を聞かせていただきましたが・・・

もう うっとりするような、ホルツゲダクトの音。。。

こんな オルガン お家に一台あったら、とっても 幸せだろうな。。。。


 
 
2009/02/10 (Tue) 22:04
というわけで、、、、

宮崎発、仙台行きの出張に行ってきたのですが・・・・

疲れなのか 知恵熱なのか・・・ 戻って来てから原因不明の発熱で、ちと こちらブログのの更新もお休みさせていただいておりました。

とりあえずは、すっかり元気になったのですが・・・ (血圧がむにゃむにゃ・・・・)


さて、、、

IMG_1301_convert_20090210213901.jpg

中新田 バッハホールのオルガンの 定期メンテナンスな訳であります。。。。

必死こいて お仕事してましたから 写真あんまりありませんが、ご容赦 m(。。)m

マニアックな方の為にこんなアングルw

IMG_1299_convert_20090210214102.jpg

ちなみに このペダル。並行コンケーブではなく、放射状です。 ホールオルガニスト様のご希望とか。。 ただAGO仕様のものほど 手前が絞れていません。 ちょっと弾いてみましたが違和感はほとんどありませんでした(^^) (ま、ヘタクソに何が判る? と・・・ ごもっともで。。はい(^^) )


IMG_1303_convert_20090210213948.jpg

で、なにが 特徴的に感じたかというと・・・

「オルガン裏が 狭い!!」

ま、緞帳の関係やらなにやらで、 ぎりぎりセットバックしているとのことなのですが・・・
ハシゴ上るのに えらい難儀www

どのくらいかというと、、、、 ウェスト80cm以上の方は、上っている最中に、両手・両足をハシゴから放しても摩擦で 落ちてこないんじゃないかと・・・・???・・・・????
(写真一番上のちょっとだけ写っている梯子がそれです・・・・・)

IMG_1307_convert_20090210214142.jpg

ペダルのパイプ群。


で、本邦 初体験。。

調律してみました。(^^)

基準となる フルー管と 被調律リード管のストップを同時に入れて、鍵盤おして・・・・・・

ぴ~~い~ わ~~ん わ~~ん わ~ん わ~ん わん わん わん にゃん♪

という感じで 「音のうなり」を聞きながら調律する訳です。。

ま、ほかにも いろいろ 作業をやって 

トンボ帰りで 宮崎に戻りました。

短い間でしたが、バッハホールの職員のみなさんはじめ、お忙しいなかお時間作って戴き、情報をいろいろいただいたオルガニストさん、宿屋、鮨屋のみなさんw お世話になりました(^^)w


 
 
2009/02/04 (Wed) 20:22
オルガンと関係ありませんが・・・

ちょっと 気づいた故 記事にしてみようかと。。。

宮崎の人は、大人も子供も挨拶をとってもしっかりする!!

こちらに来て最初のころは チャリンコでホテルから劇場まで通っていたのですが、
交差点ごとで交通整理をしているボランティア(?)のみなさんも 朝のあいさつが とってもすがすがしい。。

さらに、みず知らずの、小・中学校と思われる生徒さんたちも しっかり挨拶がでいている。

私が信号待ちで ぼけぇ~ ってしているときに 渡ってきた 中学生も、
「おはようございます~~!」

とっても 気持ちがいいですね♪

今日も プールでひと泳ぎしたのですが、すれ違う みなさんも とってもしっかり挨拶する訳で・・

こういう状況をみて、日本の将来もまんざら捨てたもんじゃないかも? と、
ちょぴっと 思ったりしてしまいました。(^^)


ちなみに、今日の作業も 

延々と クインターデのパイプ改造、 帽子作成作業。。。



 
 
2009/02/03 (Tue) 21:23
今日の作業も あいかわらず クインテクインターデを触っているのですが・・・
※チェック入りました・・・・
いままでは、歌口の高さを下げるための 大手術を行っておりましたが、
今日から 次の改造に入りました。

管の蓋を 可動式にする、とういう改造です。

クインテクインターデは閉管ですので、管の先端に蓋がされているわけです。木管の閉管などでは、蓋に取っ手がついていて、上下させ、調律できるようなパイプのあるようですが、クインテクインターデの場合は、ハンダづけされていて動きません。

そいつを 動くように改造するというさぎょうが・・・

IMG_1271_convert_20090203210958.jpg

まずは、蓋の部分を のこぎりで エイヤーと切断します。

IMG_1272_convert_20090203211033.jpg

切断済みの図。 右の 丸いのが 蓋ですね。



IMG_1276_convert_20090203211115.jpg

ちょっと はしょりましたが、 切断した蓋を利用して 「蓋付きスリーブ」って感じのものをつくります。


IMG_1275_convert_20090203211150.jpg

で、できあがった 蓋を パイプに被せて出来上がり。
適当な厚みのパッキンをはさんで、パイプに被せます。
かなり しっくり来て、絶対 落ちないはず・・・・・ ・・・・


調律するときは、この蓋を上下に移動させて 微調整します。


あと 何本 作るんだろか・・・・ ((((^^:

根気が・・・
と いつも めげてる 私w



 
 
2009/02/02 (Mon) 11:42
今まで 練習用機材と リアルオルガンのタッチの差を埋めたいと思い、
策を練っていましたが・・・

壁に あたったぁ・・・・・(;;)

今までは、鍵盤で 実際に風圧のかかったパレットを動かせば、ある程度ショミレートできるのではないかと思っていたんですが、、、、

親方が整音作業で 「ぴ~~~」 「ぽ~~~、ぽっぽっ」 なんて やっているのを
覗きにいった訳です。
「鳴り出し(アタック時)の音がね・・ こうやって ちょっと硬くしたり やわらかくしたり・・・」
「そーっと 弁開くと やわらかく発声。 すばやく弁ひらくと 固めの音に・・・」

え”~~~~~ つまりタッチで音質が変わるって こと???(@@) 

「某○○さんの演奏なんか、弾く分けがとっても上手ですよ。。。。」

。。。。。 知らなかったよ 知らなかった。
猫が押しても、私が弾いても同じ音すると思ってましたから・・・

ってことは・・・

練習機材は 本当のパイプ鳴らさなくちゃダメってことじゃない。。。。
。。。。。
。。。


やっぱ 作るしかないのかね。。。